【地方移住✕お金】インフレ時代に、あえて地方移住を選んだ理由

移住

「給料は上がらないのに、物価ばかり上がっていく」——そう感じている子育て世帯は、多いのではないでしょうか。

我が家は2025年、都市部から山口県へ移住しました。その結果、住居まわりの固定費は年間およそ60万円以上ダウン。住宅ローンという借金も手放し、金利上昇のニュースにそわそわすることもなくなりました。

もちろん、車の費用が増えるなど、良いことばかりではありません。この記事では、インフレ時代に地方移住という選択がアリなのかを、我が家のリアルなお金の話を交えて正直にお伝えします。

「地方移住、ちょっと気になる」という方の、判断材料になればうれしいです。

なぜ今、地方移住の話をするのか

まず簡単に我が家のことを。夫婦と子ども2人の4人家族、共働き世帯です。上の子の小学校入学のタイミングに合わせて、都市部から山口県へ移り住みました。

我が家が都市部を離れて山口県へ移住したのは2025年のこと。きっかけは、ふくらみ続ける生活コストへの違和感でした。共働きで世帯収入は決して低くないのに、毎月の家計に余裕が生まれない——インフレが続くなか、そんなモヤモヤを抱えていました。この記事では、移住で我が家のお金と暮らしが実際にどう変わったのかを、正直にお話しします。

インフレ時代に都市部で暮らすしんどさ

収入は悪くない。それなのに余裕がない

移住前、我が家は都市部で共働きをしていました。世帯収入だけ見れば、決して悪くない。それなのに、毎月の家計には不思議と余裕がありませんでした。

いちばん重かったのは、やはり固定費です。中でも大きかったのが住居費でした。実額は伏せますが、当時は世帯の手取りの約3割が住居費に消えていました。さらにここ数年は、食料品も光熱費もじわじわ値上がり。教育費も子どもの成長とともに増えていく。収入は横ばいなのに、出ていくお金だけが増えていく感覚です。

家計を変えるなら「固定費」、その最大の塊が住居費

収入を増やすのは時間がかかります。でも、支出のいちばん大きな塊=固定費を見直せば、家計は一気に変わる。そして固定費の最大の塊が「住むところ」。都市部にこだわる限り、ここは下げられない。だったら——住む場所そのものを変えたらどうなるんだろう?

地方移住という選択肢

結論から言うと、山口県への移住で、車が1台から2台に増えたにもかかわらず、毎月の住居まわりの固定費はむしろ下がりました。お金の負担も、心の負担も、両方軽くなったのです。

なぜ固定費が下がったのか

なぜそんなことが起きたのか。理由はシンプルで、「都市部の持ち家ローン」から「地方の賃貸」へ切り替えたからです。都市部では住宅ローンに加えて駐車場代もかかります。地方では家賃そのものが安く、駐車場も敷地内に複数台ぶん確保できることが多い。同じ「住む」でも、土台のコストがまるで違いました。

お金の面で起きた変化

効果は、まずお金の面ではっきり出ました。移住前は都市部の持ち家で、毎月のローンに加えて駐車場代(車1台ぶん)がかかっていました。移住後は山口の賃貸へ。結果として——

  • 住居まわりの固定費は、月およそ4万5,000円ダウン
  • 年間にすると、約54万円も身軽に
  • さらに持ち家にかかっていた年間10万円以上の固定資産税もなくなった
  • しかも車は1台から2台に増えて、この差です

おまけに、地味に効いてくるのが「出先の駐車場代」。都市部では買い物やお出かけのたびにコインパーキング代がかかっていましたが、地方ではお店も施設もたいてい駐車場が無料。毎回何百円でも、積み重なると意外な額になっていたことに、なくなって初めて気づきました。

朝日が登る山からの風景

お金以上に大きかった「心の余裕」

さらに、お金の額面以上に大きかったのが精神的な変化でした。

  • 毎朝毎晩の通勤の満員電車から解放されたこと。
  • 都市部の機械式駐車場の「出し入れ待ち」——あの地味にイライラする時間がゼロに。子どもが小さくても抱っこして、停めてある車にすぐ乗れる。
  • そして何より、住宅ローンという借金そのものが消えたこと。

ここで大きいのが、金利の話です。住宅ローンの多くは変動金利。最近は金利上昇のニュースが続き、「返済額が上がるのでは…」とそわそわしている家庭は少なくないはずです。我が家は、その土俵からそもそも降りることができた。インフレで物価も金利も上がっていく時代に、これは想像以上に心が軽くなりました。

移住は、単に「安いところに引っ越す」ことではありませんでした。毎月の固定費・税金・借金という3つの重しを同時に下ろし、お金と心に余裕を取り戻す選択だったのです。

正直に書く、移住で増えた負担、不便

ここまで良い話が続きましたが、正直に書きます。移住で増えた負担・不便もあります。

都市部では通勤は電車、ふだんの近所の買い物などは自転車が中心でしたが、地方は想像以上に完全な車社会で、車1台では生活が回らず2台が必須に。さらに、近所にメガバンク(都市銀行)の店舗やATMがないという、移住前は想像していなかった不便もありました。

車は1台から2台が必須に

まず車です。

  • 2台目はリース契約で、月々2万円の追加コスト
  • ガソリン代は都市部時代1台で月5,000〜1万円 → 今は2台ぶんで月1万〜1万5,000円に増加

メガバンクが近くにない

次に銀行。これまで当たり前に使っていたメガバンクの店舗・ATMが近くにないのです。つまり現金を引き出す際に毎度手数料がかかる。記帳や手続きのたびに遠出するのは現実的ではありません。そこで我が家は給与振込含めて全てネット銀行へ切り替えました。結果的に手数料も下がり、今ではむしろ快適なのですが、移住直後は戸惑いました。(銀行まわりの詳しい話は、別記事であらためてご紹介します)

とはいえ、住居費は月4万5,000円ダウン。車で月2万円ほど増え、銀行も乗り換えが必要でしたが、トータルでは家計はしっかりプラス。「車のコスト増」と「銀行の乗り換え」さえ事前に見込んでおけば、地方移住は十分に“お得”——これが我が家の実感です。

それでも移住を選んでよかった理由

正直に言うと、移住で世帯収入は減りました。それでも「移住してよかった」と即答できます。(仕事をどうしたのか、収入がどう変わったのかは、仕事を変えずに移住できた話で詳しく書いています。)お金には替えられない“暮らしの質”、とりわけ子どもがのびのび育つ環境を手に入れたからです。

都市部のマンション暮らしでは、子どもを思いきり遊ばせる場所も、いざというとき頼れる人も、近くにありませんでした。山口では、それが生活の中に当たり前にあります。

  • 自然:休日は畑で野菜を育て、子どもは庭先で虫取り。車を15分も走らせれば海に出られます。
  • 人とのつながり:周りはほぼ一軒家なので、近所にできた友達の家まで、子どもが自分でピンポンを押して遊びに誘いに行ける。都会のマンションでは難しかった光景です。
  • 子育てのサポート:近くに頼れる親族がいて、子どもが熱を出したときの病院の送り迎えや、ときには食事を見てもらえることも。共働きには、これが本当に心強い。

収入の額面は下がりました。でも、暮らしの満足度は確実に上がった。しかも移住時のマンション売却益を元手に、高配当株への投資も始められ、“お金の質”も整え始めています(この話はまた別記事で)。数字だけでは測れない豊かさが、ここにはある——それが移住の答えでした。

親戚家の裏庭でとれた筍

まとめ こんな人に地方移住はおすすめ

インフレで物価も金利も上がっていく時代。我が家にとって、都市部から山口県への移住は、お金と暮らしを同時に整えるための合理的な選択でした。

あらためて、移住で変わったことを整理します。

✅ 減ったもの

  • 住居まわりの固定費(年間およそ54万円ダウン)
  • 住宅ローンという借金(→ 金利上昇のニュースに動じなくなった)
  • 固定資産税、駐車場の出し入れ待ちのストレス
  • 毎日の満員電車通勤のストレス
  • 出先の駐車場代(コインパーキング代いらず)

⚠️ 増えたもの・変わったこと

  • 車のコスト(2台必須・リース+ガソリン代)
  • メガバンクが近くなく、ネット銀行へ切り替え
  • 世帯収入そのものは減少

🌱 お金では測れない収穫

  • 子どもがのびのび育つ自然環境
  • 近所のつながり、頼れる親族の存在

以上をふまえると、地方移住が向いているのは——

  • 固定費(とくに住居費)を本気で下げたい人
  • 車の維持費を見込んだうえで、お金と暮らしのバランスを取りたい人
  • 子どもを自然の中で育てたい、子育てのサポートが欲しい人

逆に、収入の額面を最優先したい人や、車のない生活が譲れない人には、慎重な検討をおすすめします。

地方移住は「逃げ」でも「ぜいたく」でもなく、インフレ時代にお金と暮らしを整える、ひとつの現実的な選択肢だと、我が家は実感しています。「ちょっと気になる」という方の、判断材料になればうれしいです。

このブログでは、移住後のお金・暮らし・子育てのリアルを、これからも正直に発信していきます。

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