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地方移住でお金の不安は減る?インフレ時代に移住を選んだ理由と結果

インフレ時代の地方移住という選択画像 移住の準備・決断
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都会に39年住んでから、山口県に家族で移住したふくパパです。🐡

「給料は上がらないのに、物価ばかり上がっていく」——そう感じている子育て世帯は、多いのではないでしょうか。

我が家は2025年、都市部から山口県へ移住しました。都市部の自宅マンションは移住後に売却し、近年のマンション高騰のおかげで1800万円の売却益が出ました。いまはその売却益を新NISAと高配当株で運用しながら、地方の賃貸で暮らしています。

移住の結果、住居まわりの固定費は年間およそ59万円ダウン。住宅ローンという借金も手放し、金利上昇のニュースにそわそわすることもなくなりました。

もちろん、車の費用が増えるなど、良いことばかりではありません。この記事は、物価も金利も上がっていくのに給料はそれほど上がらず、いまの住居費のままで大丈夫かと不安になっている人へ。移住で何がいくら下がって、何が増えたのかを、実額で全部出します。

「地方移住、ちょっと気になる」という方はもちろん、「うちのマンション、今売ったらいくらになるんだろう」と一度でも考えたことのある方の判断材料になれば、うれしいです。

先に相場だけ知りたい方へ

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この記事の結論:インフレで効くのは、住居費ひとつ

まず簡単に我が家のことを。夫婦と子ども2人の4人家族、共働き世帯です。上の子の小学校入学のタイミングに合わせて、2025年に都市部から山口県へ移り住みました。

きっかけは、ふくらみ続ける生活コストへの違和感でした。共働きで世帯収入は決して低くないのに、毎月の家計に余裕が生まれない。そのモヤモヤの正体は、あとで分かりました。住居費に、月123,800円を払っていたことです。

先に結論を書きます。移住でいちばん効いたのは、住居費が年間およそ59万円下がったことです。売却益1800万円は、そのあとに付いてきたおまけでした。

この59万円は、住居費だけの数字です。保険や子どもの教材まで入れた家計全体では、年間およそ60万円軽くなりました。内訳は別の記事に全部出しています。

【関連記事】【地方移住×お金】移住して家計はどうなった?固定費ビフォーアフター全公開——結論、年間約60万円軽くなった

インフレ時代に都市部で暮らすしんどさ

収入は悪くない。それなのに余裕がない

移住前、我が家は都市部で共働きをしていました。世帯収入だけ見れば、決して悪くない。それなのに、毎月の家計には不思議と余裕がありませんでした。

いちばん重かったのは、やはり固定費です。中でも大きかったのが住居費でした。当時の住居費は、月123,800円でした。住宅ローンに駐車場代がのって、さらに固定資産税が年約16万円かかっていました。さらにここ数年は、食料品も光熱費もじわじわ値上がり。教育費も子どもの成長とともに増えていく。収入は横ばいなのに、出ていくお金だけが増えていく感覚です。

家計を変えるなら「固定費」、その最大の塊が住居費

収入を増やすのは時間がかかります。でも、支出のいちばん大きな塊=固定費を見直せば、家計は一気に変わる。そして固定費の最大の塊が「住むところ」。都市部にこだわる限り、ここは下げられない。だったら——住む場所そのものを変えたらどうなるんだろう?

地方移住という選択肢

結論から言うと、山口県への移住で、車が1台から2台に増えたにもかかわらず、毎月の住居まわりの固定費はむしろ下がりました。お金の負担も、心の負担も、両方軽くなったのです。

なぜ固定費が下がったのか

なぜそんなことが起きたのか。理由はシンプルで、「都市部の持ち家ローン」から「地方の賃貸」へ切り替えたからです。都市部では住宅ローンに加えて駐車場代もかかります。地方では家賃そのものが安く、駐車場も敷地内に複数台ぶん確保できることが多い。同じ「住む」でも、土台のコストがまるで違いました。

お金の面で起きた変化

効果は、まずお金の面ではっきり出ました。移住前は都市部の持ち家で、毎月のローンに加えて駐車場代(車1台ぶん)がかかっていました。移住後は山口の賃貸へ。結果として——

  • 毎月の住居費(ローン→家賃)は、月およそ3万5,500円ダウン
  • 持ち家にかかっていた年間約16万円の固定資産税もなくなった
  • あわせて、年間約59万円の削減
  • しかも車は1台から2台に増えて、この差です

おまけに、地味に効いてくるのが「出先の駐車場代」。都市部では買い物やお出かけのたびにコインパーキング代がかかっていましたが、地方ではお店も施設もたいてい駐車場が無料。毎回何百円でも、積み重なると意外な額になっていたことに、なくなって初めて気づきました。

朝日が登る山からの風景

お金以上に大きかった「心の余裕」

さらに、お金の額面以上に大きかったのが精神的な変化でした。

  • 毎朝毎晩の通勤の満員電車から解放されたこと。
  • 都市部の機械式駐車場の「出し入れ待ち」——あの地味にイライラする時間がゼロに。子どもが小さくても抱っこして、停めてある車にすぐ乗れる。
  • そして何より、住宅ローンという借金そのものが消えたこと。

ここで大きいのが、金利の話です。住宅ローンの多くは変動金利。最近は金利上昇のニュースが続き、「返済額が上がるのでは…」とそわそわしている家庭は少なくないはずです。我が家は、その土俵からそもそも降りることができた。インフレで物価も金利も上がっていく時代に、これは想像以上に心が軽くなりました。

移住は、単に「安いところに引っ越す」ことではありませんでした。毎月の固定費・税金・借金という3つの重しを同時に下ろし、お金と心に余裕を取り戻す選択だったのです。

持ち家はどうした?——売却益1800万円は「使う」ではなく「運用する」

固定費の話をすると、必ず聞かれるのが「都市部の持ち家はどうしたの?」ということ。我が家は「貸す」ことも考えましたが、最終的に移住後に空き家にしてから売却しました。

ここで、いま都市部にお住まいの方にぜひ知ってほしいことがあります。近年のマンション高騰で、「買ったときより高く売れる」ケースが本当に増えているということです。我が家もまさにそうで、売却額は購入時を大きく上回り、1800万円の売却益が出ました。しかも自宅の売却には「3,000万円特別控除」という制度があり、我が家の場合は税金ゼロでした。

そしてこの売却益は、生活費に「使う」のではなく、新NISAと高配当株で「運用する」ことにしました。地方の安い賃貸に住みながら、都市部のマンションが残してくれたお金が、配当というかたちで家計を潤し、将来必要な資金として増えていく——これが我が家の住み替え戦略です。

我が家も、動き出す前にまず相場を調べました。一括査定を使ったので金額は早く集まりましたが、約5社から一斉に連絡が来て、電話の対応はそれなりに大変でした。

査定はどれも無料です。「いま売ったらいくらなのか」を知るだけでも、移住を考えるときの土台になります。

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売る?貸す?の判断、税金の話、運用の中身、賃貸を選んだ理由は、それぞれ別の記事に詳しく書いています。

【関連記事】地方移住でマンションはどうする?「貸す」も考えたけど結局売った理由

【関連記事】【地方移住×持ち家】マンション売却益に税金はかかる?3,000万円控除でゼロにした話と、住み替えで損しないための注意点

【関連記事】【地方移住×お金】マンション売却益1800万円を、新NISAと高配当株でこう運用した

【関連記事】【地方移住×住まい】移住先で家を買わずに賃貸にした理由——「合わなかったら取り返しがつかない」を避けた話

持ち家がない人・含み益が出ていない人は、どうなるか

ここまで読んで「うちは賃貸だし、売る家なんてない」と思った人がいるはずです。

はっきり書きます。移住の本体は、売却益ではありません。住居費が下がることです。

我が家の1800万円は、一度きりの、たまたまの話です。相場が違えば出ませんでした。でも住居費が月3万5,500円下がったことと、固定資産税16万円が消えたことは、相場と関係なく毎年続きます。

賃貸から賃貸への移住なら、むしろ身軽です。売る手間も、確定申告も、値下げの駆け引きもありません。下がる住居費だけを受け取れます。

含み益が出ている人は、そこに一度きりのボーナスが乗る。それだけの違いです。

正直に書く、移住で増えた負担、不便

ここまで良い話が続きましたが、正直に書きます。移住で増えた負担・不便もあります。

都市部では通勤は電車、ふだんの近所の買い物などは自転車が中心でしたが、地方は想像以上に完全な車社会で、車1台では生活が回らず2台が必須に。さらに、近所にメガバンク(都市銀行)の店舗やATMがないという、移住前は想像していなかった不便もありました。

車は1台から2台が必須に

まず車です。

  • 2台目はリース契約で、月2万円。ボーナス月(年2回)は+3万円で、ならすと年30万円ほど
  • ガソリン代は都市部時代1台で月5,000〜1万円 → 今は2台ぶんで月1万〜1万5,000円に増加

メガバンクが近くにない

次に銀行。これまで当たり前に使っていたメガバンクの店舗・ATMが近くにないのです。つまり現金を引き出す際に毎度手数料がかかる。記帳や手続きのたびに遠出するのは現実的ではありません。そこで我が家は給与振込含めて全てネット銀行へ切り替えました。結果的に手数料も下がり、今ではむしろ快適なのですが、移住直後は戸惑いました。

【関連記事】【地方移住✕ネット銀行】移住者に銀行選びが超重要な理由

とはいえ、住居費は月3万5,500円ダウン。車で月2万円ほど増え、銀行も乗り換えが必要でしたが、トータルでは家計はしっかりプラス。「車のコスト増」と「銀行の乗り換え」さえ事前に見込んでおけば、地方移住は十分に“お得”——これが我が家の実感です。

それでも移住を選んでよかった理由

正直に言うと、移住で世帯収入は減りました。それでも「移住してよかった」と即答できます。お金には替えられない“暮らしの質”、とりわけ子どもがのびのび育つ環境を手に入れたからです。

「海まで車で15分🚙」 

都市部のマンション暮らしでは、子どもを思いきり遊ばせる場所も、いざというとき頼れる人も、近くにありませんでした。山口では、それが生活の中に当たり前にあります。

  • 自然:休日は畑で野菜を育て、子どもは庭先で虫取り。車を15分も走らせれば海に出られます。
  • 人とのつながり:周りはほぼ一軒家なので、近所にできた友達の家まで、子どもが自分でピンポンを押して遊びに誘いに行ける。都会のマンションでは難しかった光景です。
  • 子育てのサポート:近くに頼れる親族がいて、子どもが熱を出したときの病院の送り迎えや、ときには食事を見てもらえることも。共働きには、これが本当に心強い。

収入の額面は下がりました。でも、暮らしの満足度は確実に上がった。しかも移住時のマンション売却益を元手に、高配当株への投資も始められ、“お金の質”も整え始めています。数字だけでは測れない豊かさが、ここにはある——それが移住の答えでした。

【関連記事】【地方移住✕仕事】仕事を変えずに移住できた話——「転職しない移住」と「転職する移住」の選択肢を全部書く

親戚家の裏庭でとれた筍

自分たちでとった「筍」たち☺️

まとめ こんな人に地方移住はおすすめ

インフレで物価も金利も上がっていく時代。我が家にとって、都市部から山口県への移住は、お金と暮らしを同時に整えるための合理的な選択でした。

あらためて、移住で変わったことを整理します。

✅ 減ったもの

  • 住居まわりの固定費(年間およそ59万円ダウン)
  • 住宅ローンという借金(→ 金利上昇のニュースに動じなくなった)
  • 固定資産税、駐車場の出し入れ待ちのストレス
  • 毎日の満員電車通勤のストレス
  • 出先の駐車場代(コインパーキング代いらず)

⚠️ 増えたもの・変わったこと

  • 車のコスト(2台必須・リース+ガソリン代)
  • メガバンクが近くなく、ネット銀行へ切り替え
  • 世帯収入そのものは減少

🌱 お金では測れない収穫

  • 子どもがのびのび育つ自然環境
  • 近所のつながり、頼れる親族の存在

以上をふまえると、地方移住が向いているのは——

  • 固定費(とくに住居費)を本気で下げたい人
  • 都市部の持ち家に“含み益”が出ている人(売却して運用に回す、という選択肢が生まれます)
  • 車の維持費を見込んだうえで、お金と暮らしのバランスを取りたい人
  • 子どもを自然の中で育てたい、子育てのサポートが欲しい人

逆に、こういう人には向きません。

  • 収入の額面を最優先したい人——我が家は世帯収入そのものは減りました
  • 車の運転が苦手な人——2台必須です。運転が苦痛なら、下がった住居費が毎日の苦痛に変わります
  • 夜に出かける時間が生きがいの人——店は早く閉まります
  • 住居費がもともと高くない人——下げしろがなければ、移住で得られるお金の効果はほとんどありません

地方移住は「逃げ」でも「ぜいたく」でもなく、インフレ時代にお金と暮らしを整える、ひとつの現実的な選択肢だと、我が家は実感しています。

「ちょっと気になる」で止まっているなら、次にやることは1つです。いまの住居費が、手取りの何割かを計算してみてください。 3割を超えているなら、移住で効く余地があります。超えていないなら、移住しても家計はそこまで変わりません。

【関連記事】【地方移住×お金】移住して家計はどうなった?固定費ビフォーアフター全公開——結論、年間約60万円軽くなった

ふくパパ

都会に39年住んだあと、家族で山口県に移住しました。移住を機に自宅マンション売却・保険の見直し・固定費のカットをやりきり、家計は年間約60万円軽くなりました。このブログでは「地方移住とお金とくらし」のリアルを、実額つきで正直に書いています。

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