都会に39年住んでから、山口県に家族で移住したふくパパです。🐡
物価はどんどん上がるのに、給料はそれほど増えません。
そこへ金利まで上がってきました。2026年は6月に続いて、9月にも日銀が利上げを決めています。
住宅ローンを変動金利で借りている人はとくに、今のままの住居費で大丈夫なのか。
とはいえ、家は簡単に動かせませんよね。
この記事では、都市部から地方への移住で何がいくら下がって、何がいくら増えたのかを実額で出しています。
我が家は家族4人で、都市部から妻の地元である山口県へ2025年に移住しました。
持ち家のマンションは移住後に売り、いまは地方の賃貸で暮らしています。
① 先に結論。住居費は年58.6万円、家計全体では年56万円下がりました
移住でいちばん効いたのは、住居費です。
先に正直なことを書きます。いま売れば儲かる。それが分かったことも、移住を決めた理由のひとつでした。ただ、そのあと毎年効いているのは住居費のほうです。
| 中身 | 年額 | |
|---|---|---|
| 下がった | 住居費(月123,800円→75,000円) | ▲58.6万円 |
| 保険(医療・がん・貯蓄型) | ▲32万円 | |
| 子どもの英語教材 | ▲4.8万円 | |
| NHK受信料 | ▲2万円 | |
| 合計 | ▲97.4万円 | |
| 増えた | 車(2台目・ガソリン・自動車保険) | +40万円 |
| スマホ | +1.2万円 | |
| 合計 | +41.2万円 | |
| 差し引き | ▲56.2万円 |
住居費だけを見ると、年58.6万円です
移住前の住居費は月123,800円でした。いまは月75,000円です。差は月48,800円。1年で58.6万円になります。
家計全体だと56万円。下がったぶんを、車が食べています
ここで数字がひとつ増えます。家計全体で軽くなったのは、年56.2万円です。
住居費だけで58.6万円下がったのに、全体だと56.2万円。少なく見えますよね。理由は表のとおりです。
下がったのは住居費だけではありません。 保険もやめました。英語教材もNHKもやめました。合わせて97.4万円です。
一方で、増えたものもあります。車が年40万円、スマホが年1.2万円。合わせて41.2万円です。
97.4万円から41.2万円を引くと、56.2万円になります。住居費だけを見るか、家計全体を見るか。その違いです。
この記事は「住居費だけ」の話です。年58.6万円下がりました。保険や教材まで入れた家計全体は、年56.2万円です。内訳は下の記事に全部あります。
【関連記事】【地方移住×お金】移住して家計はどうなった?固定費ビフォーアフター全公開——結論、年間約56万円軽くなった
② しんどさの正体は、住居費の月123,800円でした
都市部で余裕がなかった原因は、住居費でした。金額を出すまで、僕は気づいていませんでした。
収入は悪くない。それなのに余裕がありませんでした
移住前、我が家は都市部で共働きをしていました。世帯収入だけ見れば、悪くはありません。
それなのに、毎月の家計に余裕が生まれない。食料品も光熱費もじわじわ上がる。子どもの習い事も増えていく。入ってくる額は横ばいで、出ていく額だけが増えていく感覚でした。
「あれ、今月も赤字? なんだかボーナスが生活費に消えてくー💧」
毎月ではありません。ただ、赤字になる月が、だんだん増えていきました。 ボーナスは、気づけば生活費の穴埋めに消えていきます。
内訳を並べたら、住居費が突出していました
当時の住居費の中身です。
- 住宅ローン返済 75,000円
- 管理費・修繕積立金 27,000円
- 駐車場代(1台) 8,500円
- 固定資産税(年約16万円を月ならし) 13,300円
合わせて月123,800円。ローンは75,000円なのに、住居費は123,800円でした。
手取りに対する割合を出したら、3割を超えていました。
住居費が手取りの3割を超えているかどうか。僕にとっては、そこが分かれ目でした。3割を切っている家では、移住しても効きしろはあまり残りません。
固定費でいちばん大きいのは、住むところでした
収入を増やすには時間がかかります。支出のいちばん大きな塊を動かすほうが早い。その塊が住居費でした。
そして住居費は、都市部にいるかぎり下げられません。だったら住む場所のほうを変えたらどうなるのか。そこから移住の検討が始まりました。
ただ、住居費が下がったぶんは、車が増えたぶんにけっこう食べられました。最後まで残ったのは年18.6万円で、家に触らず見直した37.6万円のほうが大きかったです。
【関連記事】住宅ローンが月10万円できつい。下げられたのは家の外でした
③ 何がいくら下がったのか
下がった理由はひとつです。「都市部の持ち家ローン」から「地方の賃貸」に変えたからです。
毎月の支払いは、110,500円から75,000円になりました
移住前の毎月の支払いは、ローンと管理費と駐車場代で110,500円でした。いまは月75,000円です。月35,500円のダウンです。
いまの内訳は、家賃70,000円と駐車場2台分の5,000円です。都市部では1台だけで8,500円を払っていました。同じ75,000円でも、家のローンだけのぶんと、住まいまるごとの差です。
固定資産税は、年16万円がまるごと消えました
持ち家には固定資産税がかかります。我が家は年16万円でした。賃貸にはありません。
月ならしで13,300円。この13,300円は、毎年、何もしなくても出ていくお金でした。
月35,500円のダウンと、年16万円の固定資産税ゼロ。合わせて年58.6万円です。
出先の駐車場代もかからなくなりました
地味に効いたのがコインパーキング代です。都市部では買い物のたびに数百円が出ていきました。
山口では、店も施設もたいてい駐車場が無料です。1回は小さくても、積み重なると額になります。なくなって初めて気づきました。
金利が上がっても、我が家では何も起きません
住宅ローンを手放したので、金利上昇のニュースが自分の家計につながらなくなりました。
2026年9月18日、日銀は政策金利を1.0%から1.25%に引き上げました。6月に続く利上げです。(出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」)
ローンがあったころは、利上げのニュースを見ても返済額の計算まではしていません。それでも「元本が減りにくくなるのかな」くらいは思っていました。
ローンを組んでいる側にとって、利上げは嫌なニュースです。正直、あえて詳しく調べたくない気持ちもありました。
いまは住宅ローンがありません。9月の利上げのあとも、住まいの支払いは月75,000円のままです。

④ 何がいくら増えたのか
正直に書きます。移住で増えた負担もあります。いちばん大きいのは車でした。
車は1台から2台になり、年40万円増えました
山口は完全な車社会でした。通勤も買い物も車です。1台では生活が回らず、2台目を入れました。
- 2台目はリース契約で月2万円。ボーナス月は+3万円で、ならすと年30万円
- ガソリン代は月5,000〜10,000円から、月10,000〜15,000円に(多い月は2万円ほど)
- 自動車保険は2台で年およそ7万円。1台増えたぶんが年3万5,000円
年30万円はリースの額です。 中古を一括で買えば、ここは下げられます。我が家は移住直後で手が回らず、リースを選びました。
スマホは年1.2万円増えました
小さいですが、増えた側なので出しておきます。1人あたり月2,500円から3,000円になりました。夫婦2人で月1,000円、年1.2万円です。
メガバンクが近くにありません
移住前に想像していなかったのが銀行でした。近所にメガバンクの店舗もATMもありません。
現金を下ろすたびに手数料がかかります。記帳のために車で遠出するのも現実的ではない。そこで給与振込を含めて、全部ネット銀行に移しました。 結果として手数料は下がりました。
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⑤ 持ち家はどうした?——売却益1800万円は「使う」ではなく「運用する」
正直に書くと、売れると分かったから動けました
移住の背中を押したのは、マンションの相場でした。
きれいごとを書くなら「暮らしを見直したくて移住しました」になります。でも実際は、いま売れば儲かると分かったことも、理由のひとつでした。
もちろん、それだけで決めたわけではありません。子どもの小学校入学、妻の実家の近さ、毎日の通勤。いくつもの要素が絡んでいます。
ただ、売れる額が分からないままだったら、動けていなかったとは思います。
それで、「都市部の持ち家はどうしたの?」ということ。我が家は「貸す」ことも考えましたが、最終的に移住後に空き家にしてから売却しました。
ここで、いま都市部にお住まいの方にぜひ知ってほしいことがあります。近年のマンション高騰で、「買ったときより高く売れる」ケースが本当に増えているということです。我が家もまさにそうで、売却額は購入時を大きく上回り、1800万円の売却益が出ました。しかも自宅の売却には「3,000万円特別控除」という制度があり、我が家の場合は税金ゼロでした。
そしてこの売却益の半分以上は、銀行預金に置いておくのではなく、新NISAと高配当株で「運用する」ことにしました。地方の安い賃貸に住みながら、都市部のマンションが残してくれたお金が、配当というかたちで家計を潤し、将来必要な資金として増えていく——これが我が家の住み替え戦略です。
我が家も、動き出す前にまず相場を調べました。一括査定を使ったので金額は早く集まりましたが、約5社から一斉に連絡が来て、電話の対応はそれなりに大変でした。
査定はどれも無料です。「いま売ったらいくらなのか」を知るだけでも、移住を考えるときの土台になります。
いまの相場を、無料で調べてみる
※住まいサーフィンはマンション名と部屋番号を入れるだけで、不動産会社に連絡はいきません。クラモアは1社、マンションナビは複数社にまとめて査定を頼む形です。どれも無料です。売る?貸す?の判断、税金の話、運用の中身、賃貸を選んだ理由は、それぞれ別の記事に詳しく書いています。
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⑥ 持ち家がない人・含み益が出ていない人はどうなるか
ここまで読んで「うちは賃貸だし、売る家なんてない」と思った人がいるはずです。
はっきり書きます。我が家を動かしたのは売却益ですが、家計に毎年効いているのは住居費のほうです。
1800万円は、一度きりの、たまたまの話です。相場が違えば出ませんでした。
一方で月35,500円のダウンと、固定資産税の年16万円は、相場と関係なく毎年続きます。一度きりのお金より、毎年続くお金のほうが家計には効きます。
賃貸から賃貸への移住なら、むしろ身軽です。売る手間も、確定申告も、値下げの駆け引きもありません。 背中を押してくれる売却益はありませんが、下がる住居費はそのまま受け取れます。
含み益が出ている人は、そこに一度きりのボーナスが乗る。それだけの違いです。
【関連記事】【地方移住✕持ち家】マンション売却のリアル全記事|3か月半で成約・180万円値下げ
⑦ お金では測れなかったもの
お金の話ばかり書きましたが、変わったのはお金だけではありません。
- 満員電車の通勤がなくなりました
- 機械式駐車場の出し入れ待ちがゼロに。子どもを抱っこしたまま、停めてある車にすぐ乗れます
- 子どもが自分でピンポンを押して、友だちを誘いに行けます。周りがほぼ一軒家なので

「海まで車で15分🚙」
正直に書くと、世帯収入そのものは減りました。それでも移住してよかったと言えます。

自分たちでとった「筍」たち☺️
【関連記事】【地方移住✕仕事】仕事を変えずに移住できた話——「転職しない移住」と「転職する移住」の選択肢を全部書く
⑧ よくある質問
住居費が58.6万円下がったのに、家計全体が56万円なのはなぜですか
下がったのが住居費だけではなく、増えたものもあるからです。
保険や英語教材まで入れると、下がった合計は97.4万円です。そこから、車の40万円とスマホの1.2万円を引きます。残りが56.2万円です。
車が2台必要なら、住居費が下がっても帳消しになりませんか
我が家では帳消しになりませんでした。下がった97.4万円に対して、増えたのは41.2万円です。
ただし車の年40万円のうち、30万円はリース代です。中古を一括で買えば、ここは下げられます。車のコストは、住む場所より買い方で決まります。
持ち家に含み益がなくても、移住する意味はありますか
住居費が下がる家なら、意味はあります。売却益は一度きりですが、住居費は毎年続くからです。
逆に、いまの住居費に下げしろがない家では、移住してもお金の効果はほとんど出ません。
賃貸だと、老後に家が残らないのが不安ではないですか
家が自分のものになるかどうかの違いは、正直に言って大きいです。そこは賃貸の弱点だと思っています。
我が家は、売却益の半分以上を新NISAと高配当株に回しました。資産を家という形で持つか、株や投資信託などの運用という形で持つか。そこを選んだ結果です。で、株や投資信託は売ろうと思えばいつでも売ることができます。
移住して収入は減りませんでしたか
減りました。それでも家計が回っているのは、先に固定費を下げたからです。
収入を増やすより、固定費を下げるほうが早い。 我が家では、そちらが先に効きました。
⑨ まとめ こんな人に効いて、こんな人には効きません
最後に、この記事の要点です。
✅ 下がったもの
- 住居費(年58.6万円ダウン。月35,500円+固定資産税16万円)
- 家計全体では年56.2万円ダウン
- 住宅ローンという借金と、金利のニュースへのそわそわ
- 出先のコインパーキング代
⚠️ 増えたもの・変わったもの
- 車が1台から2台へ(年40万円)
- スマホ(年1.2万円)
- メガバンクが近くになく、ネット銀行へ全部移した
- 世帯収入そのものは減った
🌱 お金では測れなかったもの
- 満員電車と、駐車場の出し入れ待ちがなくなった
- 子どもが自分で友だちを誘いに行ける環境
- 頼れる親族が近くにいること(妻の実家近くという条件つき)
- 瀬戸内海の多島美がいつでも眺められて癒される
効くのは、いまの住居費に下げしろがある家です。3割を超えているなら、動かせる余地が残っています。
逆に、住居費がもともと高くない家では、お金の効果はほとんど出ません。車の運転が苦手な方にも、2台必須の生活はきついはずです。
僕の場合は、住居費が手取りの3割を超えていました。そこを動かしたら、家計が56万円軽くなりました。


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