都会に39年住んでから、山口県に家族で移住したふくパパです。🐡
「地方移住 後悔」「地方移住 やめとけ」「移住 失敗」——移住を考えはじめて、こんな言葉で検索したことはありませんか。キラキラした移住の裏側が知りたい。失敗した人の話を聞いて、自分は大丈夫か確かめたい。その気持ち、すごくわかります。
僕は2025年に、家族4人(夫婦+子ども2人)で都市部から山口県へ移住しました。今2年目に突入中。先に結論を言うと、移住を後悔はしていません。でも——「じゃあ全部よかったの?」と聞かれたら、それは嘘になります。「知らずに来ていたら後悔していただろうな」ということが、山ほどあるんです。
このブログでは、移住のいい面も、お金のリアルな数字も正直に書いてきました。だからこの記事では逆に、後悔・しんどいこと側だけを全部並べます。そして移住2年目に入った実感として、「正直、こういう人は移住しないほうがいい」も書きます。
先にお断りしておくと、我が家は「妻の実家の近くへの移住」で、条件的にはかなり恵まれています。それでもこれだけある、という読み方をしてもらえたらと思います。
移住して後悔・しんどかったこと10個
① 虫がでかい。そして多い——洗濯物が外に干しにくい
まず、完全にノーマークだったところから。家に出る蜘蛛のサイズが違います。都市部で見ていたやつの、体感で倍はあります。
初めて見たのは、家のゴミ箱でした。子どもの手のひらいっぱいくらいのサイズ。一瞬、固まりました。
袋に手を入れてつかみ、そのままひっくり返して外まで運んで、逃がしました。
そしてカメムシが多い。せっかく干した洗濯物に平気でくっついてくるので、正直、外に洗濯物を干しにくいんです。「田舎は空気がきれいで、外干しの洗濯物が気持ちいい」——そんなイメージで来ると、ここは確実にアテが外れます。
② ゴミ出しのルールが細かい
うちの自治体は分別がかなり細かく、ゴミ袋も指定です。都市部にいたころは、正直もっとざっくりでした。
手が止まったのは、割れた瓶。それから、いらなくなった電気コード。子どもたちのプラスチックのおもちゃ。
自治体のサイトで調べて出したつもりが、収集されずに置いていかれていました。
しかもこの手のゴミは月に1回です。逃すと次はひと月先。いまはゴミ出しカレンダーを必ず確認してから出しています。
ゴミ出しルールは自治体サイトで公開されているので、移住先を決める前に一度見ておくことをおすすめします。
③ プロパンガスが高い
地方の賃貸は、都市ガスではなくプロパンガスの物件が多く、我が家もそうです。プロパンは都市ガスよりはっきり高くて、我が家のこの冬のピークは22.2㎥で18,210円でした。
スマホで請求を見て、思わずつぶやきました。
「あれ、そんなに使ったっけな」
使った覚えがないのに、数字だけが上がっている。プロパンはそういう高さです。
ただ、正直に書くと、我が家の光熱費は総額ではほぼ増えていません。都市部時代の冬のピークが電気+ガスで約4万円、今は電気約1.7万円+ガス約1.8万円で約3.5万円。部屋が3LDK→2LDKと小さくなったこと、車5分の妻の実家でお風呂に入れてもらって帰る日が多いこと——この2つに助けられている面が大きいです。裏を返せば、条件がそろわなければ光熱費は普通に上がるということ。我が家は部屋が小さくなったことと、実家のお風呂に助けられているだけです。同じ広さのまま引っ越していたら、上がっていました。物件情報には都市ガスかプロパンかが書いてあるので、そこを見ておくと差が読めます。
④ 車が2台ないと、生活が回らない
我が家は移住して車が1台から2台になりました。共働きだと1台では本当に回りません。車体、保険、税金、車検、ガソリン——車は移住で確実に「増える」固定費です。ここはボリュームがあるので、カーリースの話と自動車保険の話は別の記事に分けて書いています。
【関連記事】【地方移住✕車】2台必須の田舎暮らし、カーリースは割高だった話
【関連記事】【地方移住×車】自動車保険は一括見積もりで見直す|2台で年7万円にできた実体験
⑤ 妻の収入が減った
移住にともなって妻の働き方が変わり、世帯収入は減りました。僕自身は転職せずに移住できたので、収入は維持できています。それでも世帯で見ればマイナスです。
これは移住前から分かっていたことでした。妻のほうは大変そうでしたが、僕の収入が変わらないので、お互いそこまで気にしてはいません。
ただ「地方移住で家計がラクになる」は、収入減とセットで考えないと読みちがえます。
【関連記事】【地方移住✕仕事】仕事を変えずに移住できた話——「転職しない移住」と「転職する移住」の選択肢を全部書く
⑥ 移住支援金は、もらえなかった
「移住すれば100万円もらえるんでしょ?」と思っていた時期が僕にもありました。結論、我が家は対象外。移住支援金は「東京圏からの移住」「対象求人への就職」など条件がかなり細かく、当てはまらない人は普通にいます。支援金ありきでお金の計画を立てるのは危ないです。
⑦ 夜の楽しみが消えた
僕はサウナが好きで、都市部では子どもが寝たあと、深夜までやっている店にたまに行くのがひそかな楽しみでした。それが、今の環境ではできません。
これは移住前から分かっていたので、覚悟のうえです。無くなると分かっていたぶん、移住前にしっかり通っておきました。行きだめです。
昼に行ける場所はあるので困りはしません。それでも実際に無くなってみると、「夜の選択肢」は都市部のぜいたくだったな、と思います。
⑧ 外食の選択肢が少ない。そして、すぐ知り合いに会う
外食できる店の数は、都市部とはくらべものになりません。そして店が限られているので、行くと職場の人や知り合いにわりと高確率で会います(笑)。僕は気にしないタイプですが、プライベートの境目を大事にしたい人には、じわじわ効いてくるかもしれません。
⑨ 趣味の自転車に、乗らなくなった
移住のとき、よっしゃ「自然の中を走れるぞ」と意気込んでいました。結果、ほとんど乗っていません。笑
いまはばあば家のへりに立てかけたままです。この前見たら、蜘蛛の巣がついていました。最後に乗ったのは4月ごろ。夏は暑すぎて、そもそも乗る気になりません。
想像以上の車社会で、自転車は超少数派。皮肉なことに、自転車道や広い歩道は都市部のほうがずっと整備されていました。このあたりの「イメージと現実のギャップ」は、別の記事で詳しく書いています。


とはいえ、気候のいい季節(秋や春先)はたまには乗って海沿いを走ります。気持ちいいー☺️
【関連記事】【地方移住×リアル】移住先ランキングで山口県は何位?——順位より効いたのは「子どもの友達ができるか」でした
⑩ 【妻の後悔】近所にスタバがない
最後に、夕食のあと、妻に「移住でしんどいことある?」と聞いてみました。返ってきたのは、これです。
「近所にスタバがないことかな(笑)」
……妻よ、それくらいで済んでいて本当によかった。
でも笑い話のようで、これは結構本質だと思っています。都市部の「いつでもおしゃれな場所に行ける」感覚は、移住で確実に手放すもののひとつです。
逆に、心配していたけど「大丈夫だった」こと
後悔だけ並べるとフェアじゃないので、「移住前に不安だったけど、実際は問題なかったこと」も書いておきます。特に子連れ移住の人に伝えたいところです。
気候 → 都市部(関西)にいたころと、体感はあまり変わりません。「田舎の冬は極寒」みたいなイメージは、少なくとも山口では当てはまりませんでした。
病院・小児科 → 距離はまったく問題なし。なんせ車ですぐにいける。むしろ都市部より予約が取りやすく、当日急に行っても空いていることがほとんど。子どもが急に熱を出す身としては、これは移住してよかったことに数えたいくらいです。
子どもの習い事 → 選択肢の数は、正直少ないです。でも我が家の息子は、こっちに来てから格闘技を始められました。しかもパパも一緒に通っています。「選択肢が少ない=出会いがない」ではなくて、少ないからこそ出会えるものもある、が実感です。
ご近所付き合い → 「田舎の人間関係は濃くて大変」とよく言われますが、我が家の場合は妻の地元なので、交流はむしろ子どもたちにとってプラスに働いています。ここは移住先との「縁」の有無で大きく変わるところだと思います。
それでも、移住してよかったと言える理由
ここまで後悔としんどさを10個並べましたが、それでも冒頭に書いたとおり、移住を後悔していません。車5分の実家という子育てのセーフティネット、畑と海が日常になった子どもたち、満員電車からの解放——プラス側の話は別の記事に全部書いたので、この記事とセットで読んでもらえたら、我が家の移住の「収支」が見えると思います。
【関連記事】【地方移住✕暮らし】移住してよかったこと——子育て・海・心のゆとり、正直に書く
正直、移住に向かない人|失敗しやすいのはこういう条件
「移住に失敗した」という言葉をよく見かけますが、失敗の中身は人によってバラバラです。僕の実感では、後悔が積み上がって「戻りたい」になったときが失敗なんだと思います。
2年住んでみた実感として、「この条件の人は、やめておいたほうがいい」と思うのはこんな人です。
- 👠 都会でおしゃれをして出かけるのが生きがいの人 → その楽しみは、確実に減ります。スタバも遠い(笑)
- 🚗 車の運転が苦手・したくない人 → 車社会では生活そのものが成立しません。ここだけは妥協の余地なしです
- 🏠 都市部ですでに一軒家を買った人 → 住み替えのハードルが跳ね上がります。我が家はマンションだったから売って身軽に動けました
- 🗺️ 縁もゆかりもない土地に、憧れだけで飛び込もうとしている人 → 我が家の移住がスムーズだったのは、妻の地元で土地勘も人間関係もある程度わかっていたから。実際、移住者の4〜5人に1人は「縁のある土地」を選んでいます。ゼロから飛び込むなら、お試し移住などワンクッションがあると違うと思います。我が家は妻の地元だったので、それが最初からありました
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失敗と後悔を減らすために、移住前にやっておくこと
後悔の多くは「知らなかった」から起きます。我が家が移住前後に実際にやったこと・調べたことは、それぞれ記事にまとめています。
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まとめ:後悔はしていない。でも「知らずに来る」のはやめとけ
最後にまとめます。
- 😖 後悔・しんどいことは、ちゃんとある——虫、ゴミ出し、プロパン、車2台、収入減、夜の娯楽、外食、支援金もらえず……
- 😌 でも心配しすぎだったことも多い——気候、病院、子どもの習い事、ご近所付き合い
- 🙅 向かない人は、たしかにいる——都会好き・運転苦手・一軒家購入済み・縁のない土地に憧れだけで行く人
- ✅ 我が家の結論——後悔はしていない。ただし「知らずに来ていたら」後悔していたと思う
「地方移住はやめとけ」と検索して、ここまで読んだ人は、たぶん慎重な人です。移住は、事前にどれだけ「リアル」を知っているかで、後悔の量が決まると思います。
僕は、ここに書いた10個をほとんど知らないまま来ました。それでも後悔していないのは、妻の実家が近いという条件に助けられた部分が大きいです。



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