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【地方移住✕暮らし】移住してよかったこと——子育て・海・心のゆとり、正直に書く

移住してよかった画像 移住の準備・決断
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都会に39年住んでから、山口県に家族で移住したふくパパです。🐡

2025年4月、都市部から山口県へ移住して、約1年。正直に言うと、移住で世帯の収入そのものは減りました。それでも「移住してよかった?」と聞かれたら、迷わず「よかった」と即答できます。

固定費がどれだけ下がったか、というお金の話は別の記事にじっくり書きました。仕事は転職せず、勤め先の異動制度を使って移住できました。その経緯も別の記事に書いています(どちらも本文の中でリンクを紹介します)。この記事で書きたいのは、数字には出てこないほうの話。実際に暮らしてみて「これは大きかった」と感じていることを、イマイチな点もふくめて正直に残しておきます。

この記事は、「移住したい。でも収入が下がってまでやる価値があるのか」で止まっている、共働き・子育て世帯に向けて書きます。

先に正直に書いておきます。我が家のよかったことは、半分が「妻の実家が車で5分」という条件に支えられています。だからこの記事では、実家が近くにない人でも同じように手に入るものと、うちだから手に入っただけのものを、分けて書きます。

① 子育てのサポートが、日常の中にある

我が家にとって移住の一番の核は、これに尽きます。妻の実家まで、車でわずか5分。じいじ・ばあばに助けてもらう場面が、あちこちにあります。

共働きだと、どうしても回らない場面が出てきます。

  • 子どもが急に熱を出したけれど、自分も妻もすぐには抜けられないとき
  • 自分と妻、両方とも仕事で帰りが遅くなる
  • 上の子の習い事の送り迎えで手がふさがり、下の子をどこかで見ていてほしいとき

下の娘が熱を出した日のこと。保育園から呼び出しの電話が入ったのは、昼過ぎでした。妻も僕も仕事中。

妻がばあばに連絡しました。返ってきたのは、これだけでした。

「ええんよ、ええんよ」

我が家の順番は、まずばあば。僕は最終手段です。ちょっと情けないです。笑

でもこの順番があるだけで、共働きの一日はまるで違います。

もうひとつ、思いがけずよかったことがあります。妻の幼なじみが近くにいて、その子たちも同じくらいの年頃だったことです。

夏の朝、近所の公園に行きました。噴水が出る公園です。子どもたちは水鉄砲で撃ち合って、全身びちゃびちゃになりながらキャッキャ言っていました。

そのうち、うちの子がこう言い出します。

「◯◯くん、今日家いるかなー。ちょっとピンポン押してくるー」

ピンポンを押しに行きます。あれが、まだ残っています。

妻の地元に戻ってきたら、ママ友というより”昔からの仲間”の輪に入れてもらえました。子ども同士のつながりまで広がりました。移住前には、まったく想像していませんでした。

② 子どもが、のびのび走り回れる

正直に書くと、今の住まいは少し手狭です。移住前は3LDKの分譲マンション(1階)だったけれど、今は2LDKの賃貸で、しかも2階。下の階を気にして、家の中で思いきり走らせる、というわけにはいきません。

でも、それを補ってあまりあるのが、車で5分のばあば家。2階建てで広く、子どもたちはここで思う存分はしゃいで走り回れます。家が手狭でも、すぐ近くに”のびのびできる場所”があるというのは、子育てにおいて本当に大きいです。

そしてばあば家の庭にはがあります。きゅうり、大根、パプリカ、ピーマン……季節の野菜を育てていて、子どもたちは水やりから収穫まで関わっています。

先日も、息子が採れたてのきゅうりをかじりながら、こう言いました。

「これ、ぼくが水あげたきゅうりや」

自分が世話したものを自分で食べる。スーパーで買ってくるのとは、まるで違う実感がそこにあります。バッタを追いかけ、土をいじり、そんな自然体験が特別なイベントではなく日常の延長にあること。これは、都会のマンション暮らしでは手に入りませんでした。

(写真は野菜の苗をスケッチしています。笑)

そして広い庭は、それ自体が遊び場になります。我が家はこの庭で、しょっちゅうバーベキューをします。ときには焚き火を囲むことも。

「ぱちぱちいってるねー」

長男は薪をくべるのが楽しくてしかたないようです。肉が焼けても、そっちより炎を見ています。

あの顔は、家の中では見られません。

庭付きの広い家が、車で5分のところにあります。ただそれだけで、休日の過ごし方がぐっと増えました。

③ 海が、車で15分の「日常」になった

海好きの自分にとって、これは移住の大きなごほうびでした。車でたった15分で海に出られます。

去年の夏は、いったい何回行ったでしょう。数えてみると5回以上。しかも駐車場もシャワーも無料です。

よく覚えているのは、6月の昼前。まだ海水浴には早い時期です。それでも波打ち際に立たせるだけで、子どもたちはキャッキャ言っています。

「足だけ浸かってみー」

そう言ったのに、気づけばズボンまで濡れています。あるあるです。本人はひとこと。

「まあいっか」

帰りの車では、はしゃぎすぎた反動で秒で寝ていました。

思い立った日にふらっと行って、帰ってきます。特別な計画は、もう要りません。

また、なにも夏だけに限らず、海のそばを散歩したいとき、ランニング、海をぼーっとただ眺めたいときにもふらっと行ける距離。海風にあたるだけで心地よいです。

都会に住んでいた頃と比べると、くらべものになりません。

都市部時代移住後
海までの距離車で3時間弱車で15分
駐車場代1回あたり約2,000円無料
その他高速・ガソリン代(約1万円)ほぼガソリン代のみ

1回行くのにかかる手間とお金が、もう比べものになりません。海好きのパパに引っ張られて、子どもたちもすっかり海好きになりました。妻だけは「日焼けがイヤ」と言いながら、しゃーなしについてきてくれます(笑)

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④ 自分自身の心が、軽くなった

子どものことばかり書いてきたけれど、自分自身の変化も大きいです。

いちばんは、満員電車がなくなったことです。

朝の乗り込みは、おしくら饅頭でした。押し負けて1本見送る日もあります。乗れたら乗れたで、月曜の朝はきついです。すぐ横から、強烈なにおいが立ちのぼってきます。

「こいつ絶対、昨日にんにく系のもん食ったやん。」

遅延もあります。夏の地下鉄は、むんむん蒸し暑いです。

あれが毎朝毎晩なくなって、はじめて気づきました。自分は人混みがかなり苦手だったんだ、と。じわじわすり減っていたんだと思います。

いまは、日々の機嫌がいいです。

日々の買い物のストレスも、地味にぐっと減りました。都会では、店まで近くても歩きか自転車でした。車では行けません。たとえば駅前に100円ショップがあっても、結局そこへ車では立ち寄れません。それがこちらでは、どこへ行くにも車のまま行けます。路面店ばかりで、駐車も楽です。荷物が多い日も、子ども連れの日も、移動のストレスがほとんどありません。小さなことだけれど、毎日のことだから効いてきます。

そしてもうひとつ。移住時のマンション売却益を資産運用に回し、金融資産に少し余裕ができたことで、気持ちがラクになりました。お金そのものというより、「いざ何かあっても大丈夫」という土台があることの安心感が大きいです。我が家がそのお金をどう運用しているかは、別の記事に正直に書いています。

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⑤ 実家が近くにない人は、どこまで同じになれるか

ここまで読んで「うちは実家が遠いから、関係ないな」と思った人がいるはずです。そこを正直に分けておきます。

実家が近くないと、手に入らないもの

  • 子どもが急に熱を出したときの、受け皿
  • 走り回れる広い家と、畑のある庭

我が家の子育てがラクになったのは、移住したからではなく、実家が近いからです。ここを混ぜて「移住すると子育てがラクになる」と書いたら、たぶん嘘になります。

実家が近くなくても、手に入るもの

  • 海や自然が、思い立った日に行ける距離になる
  • 満員電車がなくなる
  • どこへ行くにも、車のまま行ける
  • 住居費が下がる

実家が遠い人にとって、移住で確実に変わるのは自分自身の消耗が減ることです。子育てがラクになること、ではありません。

⑥ 正直、ここはイマイチ・覚悟がいる

いいことばかり書いても嘘くさいので、移住して残念だったこと・人によっては引っかかるかもしれない点も正直に書いておきます。我が家の場合、こんな感じです。

夜の楽しみが、ひとつ減りました。

自分はサウナが好きです。子どもたちが寝たあと、夜中2時まで開いている店にふらっと行きます。あれがひそかな楽しみでした。

ただ、これは移住前から覚悟していました。移住を計画したのは1年半以上前です。無くなると分かっていたので、移住前にしっかり、頻繁に通っておきました。行きだめです。

代わりに、田舎の夜は想像以上に暗いです。車がほとんど通りません。そのぶん、星がきれいです。

昼に行ける場所はあるので困ってはいません。それでも「あの夜時間」は、都会にしかありませんでした。

地元以外の交流は、ほぼありません。
自分の地元は都市部なので、山口には家族と職場以外の知り合いがいません。これは仕方のないことだし、自分は深い交友関係を求めるタイプではないので今のところ困っていません。ただ、人によっては「さみしい」と感じるかもしれません。ここは性格によると思います。

外食先が少なく、すぐ知り合いに会います(笑)
外で食事できる店の数も多くないので、行くと職場の人や知り合いにわりとすぐ会ってしまいます。自分は気にしないけれど、プライベートとの境目を大事にしたい人は、気になるポイントかもしれません。

ちなみに「車が1台では生活が回らない」という地方ならではの事情もあります。我が家の車事情は別の記事に書きました。

【関連記事】【地方移住×車】2台必須の田舎暮らし、カーリースは割高だった話

なお、移住の「後悔・しんどいこと」側は、別の記事に10個全部まとめています。この記事とセットで読んでもらえたら、我が家の移住の収支が見えるはずです。

【関連記事】地方移住はやめとけ?山口に移住して2年目の僕が、後悔したこと10個と「向かない人」を正直に書く

⑦ まとめ:子どもにとっての「第3の居場所」ができた

移住して約1年。将来振り返ったときに、この選択が本当に正解だったのかは、正直まだわかりません。それでも今のところ、子どもたちにとっては確かによかったんじゃないかと感じています。

理由をひとことで言うと、家庭でも学校でもない、近くのじいじ・ばあばの家という「第3の居場所」ができた気がするからです。

  • 🏠 車5分のばあば家——広い家で走り回り、畑で野菜を育てる
  • 👨‍👩‍👧‍👦 祖父母や、妻の幼なじみとその子どもたち——血縁・地縁でゆるくつながっている
  • 🌊 車15分の海——お金も手間もかけずに通える、自然との接点

家と学校の往復だけじゃない、もうひとつの帰る場所。それがあることの安心感は、たぶん数字には表れません。なぜか息子の宿題も、ここでならはかどります。

最後に、我が家の移住をまとめるとこうなります。

🌱 よかったこと

  • 車5分の実家で、子育てのサポートが日常にある
  • 子どもがのびのび走り回り、畑や海で自然体験ができる
  • 満員電車から解放され、自分自身の心が軽くなった

⚠️ 覚悟がいること

  • 夜遊び(サウナなど)の選択肢は減る
  • 地元以外の交流はほぼゼロ。さみしさを感じる人もいるかも
  • 外食先が少なく、知り合いにすぐ会う。車も2台必須

収入の額面だけを見れば、移住は「損」です。それでも我が家がよかったと言い切れるのは、暮らしの中身が変わったことに加えて、固定費が年間およそ60万円軽くなったからです。

もしいま「移住したいけど、収入が下がるのがこわい」で止まっているなら、次にやることは気持ちの整理ではありません。自分の家の固定費が、移住でいくら下がるか計算してみることです。

我が家は内訳を全部出しています。項目を自分の数字に置き換えれば、そのまま自分の見積もりになります。

【関連記事】【地方移住×お金】移住して家計はどうなった?固定費ビフォーアフター全公開——結論、年間約60万円軽くなった

ふくパパ

都会に39年住んだあと、家族で山口県に移住しました。移住を機に自宅マンション売却・保険の見直し・固定費のカットをやりきり、家計は年間約60万円軽くなりました。このブログでは「地方移住とお金とくらし」のリアルを、実額つきで正直に書いています。

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